高齢者の一人暮らしは、何が一番困るのだろうか?

老人ホーム相談 2022.01.14

こんにちは、ウチシルベ京都の新居と申します。

今回は高齢者の方が一人暮らしにどんな不安を抱えるのか?について書かせていただきました。

なかなか親子であっても一人暮らしの親が、どんな事に不安や悩みを抱えているのかは分からないものです。

後から本人より「昔あんなことあって困ったんだ」などと聞いて「そんな事全然知らなかった、言ってくれたら何かできたかも知れないのに」と過去の出来事を知るなんてことはよくあります。

実際にそういう会話をされている場面を目の当たりにしたこともあります。

そんな高齢者の不安を少しでも理解するため、もし身近に一人暮らしの高齢者の方がいらっしゃるようであれば、今回の記事はそんな方にお役に立てるものと思いますので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

独居生活でどんな不安を抱えている?

まずはご高齢者の方が実際にどんな不安を感じているのかについて見て行きます。

内閣府「令和3年版 高齢社会白書」によると、60歳以上の一人暮らしの方は50.8%もの人が孤立死を身近な問題だと感じているそうです。

つまり、1人ぐらしの高齢者は約2人に1人が孤立死を身近な事と感じているということです。

内閣府  令和3年版 高齢社会白書より抜粋
https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2021/zenbun/03pdf_index.html

また別の内閣府の調査では「自分の日常生活全般についてどのような不安を感じますか?」という問いに対し「健康や病気のこと」と答えた人の割合が58.9%もいたとのことです。

また過去にも同様の質問をしており、平成14年度・平成11年度も同じく日常生活全般についての不安は「健康や病気のこと」と答えた人の割合が一番多かったそうです。

内閣府 平成26年度 一人暮らし高齢者に関する意識調査より抜粋
https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/h26/kenkyu/zentai/index.html
内閣府 平成26年度 一人暮らし高齢者に関する意識調査より抜粋https://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/h26/kenkyu/zentai/index.html

こうした調査からも高齢者の一人暮らしは、みなさん何かしらの不安を抱えているということが分かります。

特にご自身の体力や脳の衰えに関する不安が強い傾向にあります。

高齢者の一人暮らしは不安がある

そもそも一人暮らしでなくとも高齢者で歳を重ねるにつれ、何かと不安や困り事があるものです。

家族からすれば「そんなの全然たいした事ではない!」と思うような事でも体の衰えを感じている方にとっては、それが強い不安になるような事もあります。

例えば「最近夜眠れなくて夜に不安を感じることがある」という場合、たいていの方は「そんなの大丈夫だよ」なんて思うのではないでしょうか?

ただ実際に本人からすると「夜中に転倒でもしたらどうしよう」とか「起き上がるのがつらくて、なかなかトイレにも行けない」なんていう高齢者ならではの悩みがあるものです。

それが一人暮らしだと余計身近に感じるということです。

そんな不安や悩みを老人ホーム等へ入所する事によって、少しでも解消・軽減することができるのではないでしょうか。

施設入所が良い理由

見守りがある

まず代表的なものとしては、お部屋に緊急コールが付いています。

緊急コールとは病院のナースコールのようなもので、何かあった際にはベッド横やお手洗い横に設置された緊急コールボタンを押すことで、職員さんが駆けつけてくれるサービスの事です。

その他にも夜間にスタッフが各部屋巡回を行い、安否確認をしているところもあります。

緊急コールは入居者が押しやすい場所についていることが多いので、夜間に不安を感じたりする方には、それらがあるだけでも安心感はかなり違います。

人との接点がある

老人ホームには見守りサービスに加え、食事やレクリエーション・介護サービスを受けたりする事で自然と施設スタッフと顔を合わす機会が増えます。

そのため施設スタッフから「今日はなんか元気がなかった」や「今日は楽しくレクリエーションに参加されていた」等の情報を得る事ができます。

その他にも家族が訪問しやすい場所にある施設に移ることで、今までよりも本人と会う機会が多くなり、それがお互いの安心へとつながります。

お一人での生活の場合は身体介助をお願いしていたとしても、あらかじめ予定された時間にだけヘルパーさんが介助をしに来てくれますが、それ以外の時間はどう過ごしているかを実際に把握する事はできません。

また家族が別々に暮らしていると、本人から話を聞くだけでは本人もあまり気にしていない些細な不安までを把握することは難しいです。

入所後元気になる事もある

今までは自宅で一人でいる事が多かった人が、施設へ入ると入居者同士で交流を持たれ、施設が開催するレクリエーションに参加したりする事によって、日々の生活をいきいきと過ごされる方もいらっしゃいます。

「自宅にいるときはあんまり元気なかったけど、施設へ入ってからはよく動くようになって、なんだか楽しそう」なんてこともあります。

そんな様子を知れば家族としても、施設に入ってよかったと思えるのではないでしょうか。

ご自宅いたことの生活では予想できない事が、施設へ入所すると変化が表れる事もございます。

おわりに

もちろん施設入所が全て正しい結果だとは思いませんし、最後までご自宅で生活できる事は素晴らしい事だと思います。

ですが施設へ入居する事も必ず検討の一つとして認識する事が大切です。

「本人が施設へ入るのを嫌がっているし、そんなこと検討しても意味がない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に知らずに昔のイメージのまま言っているケースがほとんどだと思います。

そもそも高齢の方が自分から老人ホームへ入りたいと希望されるケースはかなり少ないです。

本人らからすると老人ホームはあまりイメージが良くないようで「自宅でどうしても生活できなくなってから入居を考える」なんて意見を聞く事も多いです。

老人ホームなどは数年以内にできた建物が多く、現在の施設の実態を知らず、若い頃に見たり聞いたりした老人ホームってこんなところというイメージが先行しているからだと思います。

実際に施設を見学してみると想像以上の良さに驚かれる事も多々あります。

そういった施設検討の動機の一つになるために、ご家族から「こういうところもあるんだよ」とか「今はこんな風になっているんだよ」と教えてあげることも重要です。

施設料金は決して安い金額ではありませんが、双方の安心を考えるとそれに見合う金額なのではないでしょうか?

ご家族で話し合ってしてみてください。
どういう結論になったとしても、きっとそのお話合いが有意義な時間になると思いますよ。

最後までお読みいただきありがとうございます。

また次回もよろしくお願いいたします。

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ウチシルベ高齢者住宅仲介センター京都
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新居(ニイ)

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